フォトブック作りがうまくいく撮影のコツ10点

いざフォトブックを作ってみると、写真がレイアウトにうまくハマらないと困ったり、こんな写真を撮っておけば良かったと後悔することもしばしば。そんなトラブルも撮影時に少し意識を変えるだけで回避できることもあるんです。今回はそんな経験もふまえつつ、フォトブック作りがうまくいく撮影のコツをご紹介します。

こんな失敗をしないために

子どものフォトブックを作ってみたら、カメラ目線の正面の顔写真ばかりになってしまった…。我が子かわいさのあまりついつい顔を撮りたくなる気持ちはわかりますが、似たような写真が並んで退屈な印象になってしまいます。

また、「写真撮るよー」と声をかけてからシャッターを切ると、どうしてもカメラ目線の写真になりがちです。

顔のアップや、カメラ目線の写真ばかりでは、フォトブックを作る時レイアウトやデザインを工夫しても、見栄えをよくすることはなかなか難しいです。
撮影の段階でちょっと意識を変えるだけで、フォトブックを作る時により豊かな表現ができるようになります!
ここでは子どもを撮影する場合を中心に説明しますが、ペットの写真でもカップルの写真でも基本的な考え方は同じです。ぜひ参考にしてみてください。

 

写真のバリエーションを増やすコツ

フォトブックのページをめくるごとに違う印象の写真が並んでいた方が、見ていて楽しい気分になりますよね。
写真のバリエーションを増やすコツをいくつか紹介します。

コツ1:寄りの写真、引きの写真を撮る

フォトブックのテンプレートに写真を並べた時、被写体の写っている大きさが似ていると単調になってしまいます。まずはワンパターンの写真にならないように、被写体との距離をいろいろ変えて撮ってみるのがオススメです。

顔のどアップから、上半身、全身、さらに引いて風景と一緒にという具合に被写体との距離を変えて撮影すると、いろいろな印象の写真が撮れます。例えば公園で遊んでいる時なら、遊ぶ子どもの表情をアップで撮ったり、滑り台を滑る子どもの全身が入るように撮ったり、風景が入るくらい引いて撮ったりといった具合です。

表情のアップの写真ならその時の楽しそうな子どもの気持ちが伝わってきます。滑り台を滑る写真なら子どもの元気な様子が感じられます。公園の風景が入っていれば季節感や遊んでいる場所の雰囲気が分かったりします。
このように被写体との距離を変えて撮影すると、自然とその写真から受ける印象も変わってきます

子どもに近寄って撮影してみたり、逆に下がって撮影してみたり。
まずはこれを意識してみるといいと思います。

 

コツ2:アングルを変えて撮る

アングルを変えて色々な方向から撮るのも、写真に変化をつけるのにオススメです。
常に子どもの正面から撮るのではなく、何かに夢中になっている子どもの横顔を写真におさめたり、後ろに回り込んで子どもの見ている風景ごと写真におさめたり。

落ちているどんぐりや石ころを拾ったり、ダンゴムシやアリを観察したり、子どもはよくしゃがみこんで地面を覗きこんでいますよね。そんな時は地面すれすれにカメラを構えて、子どもを見上げるように撮影するのもありです。

いろんなアングルから撮ると写真にも変化がでるので、フォトブックにした時にも単調になりません

 

コツ3:イメージカットを撮る

写真を撮る時、ついつい主役ばかりを撮影してしまいがちですが、脇役となる写真を撮っておくと、フォトブック作りが格段にやりやすくなります

例えば、子ども遊んでいるおもちゃ、子どもと訪れた公園の遊具、その時食べたお弁当の写真、そこに咲いていた花の写真、その日の空の写真などのイメージカットを撮っておきます。

そうした脇役の写真は、写真を撮影した思い出の一日の記憶を思い出すためのきっかけになってくれます。脇役の写真が入るとぐっと印象的なフォトブックになりますよ。

 

あとあとレイアウト作業で困らないためのコツ

これまでのフォトブック作りで、いざレイアウト作業に取りかかったらテンプレートにうまくハマる写真がなくて困った…ということが多々あります。
そんなトラブルを回避するために意識するのは、次の3つのコツです。

コツ4:カメラの向き(縦向き・横向き)を変えて撮る

フォトブックのテンプレートに写真をレイアウト時に、最もよくあるトラブルは、
縦の写真枠が空いているんだけど、横向きの写真しかない…。
横向きの写真を無理やり縦の写真枠に配置しても、トリミングがうまくいかない…。どうしたらいいの〜?というトラブルです。

こんなトラブルを回避するには、同じ被写体でも、縦位置の写真と横位置の写真両方を撮っておくことです。カメラの向きを縦向き・横向き変えて撮影しておきましょう。
すべてのシチュエーションで縦向き・横向き両方の写真を撮るのは難しいので、可能な場合だけでも撮影しておくとフォトブック作りの段階で役立ちます。

コツ5:主役をど真ん中からはずして撮る

写真の構図に「日の丸構図」というのがあります。
日本の旗のように、被写体を写真の中央に入れた構図のことです。
構図をあまり考えないで撮影すると、被写体を中央に入れて撮影しがちになってしまうのですが、このような写真ばかりだとフォトブック作りで困ったことになります。

例えば、よく撮れた写真だからフォトブックでは見開き全面に大きく使いたいという時。
被写体が写真の中央に写っていると、本のノドの部分にかかってしまいよく見えなくなってしまいます。180度フラットに開く製本のフォトブックでも折り目はついてしまいますので、顔に折り目がついてしまうなんてことも。
被写体を中央に写した構図は安定感はあるものの飽きやすい構図でもあります。

いきなりバランスのいい構図を理解して撮影するのは難しいですが、まずは被写体をど真ん中からはずして撮ることを意識しておくと、こんなトラブルも回避できます。
また開いた余白の部分に文字を入れたりと、フォトブックのレイアウト時にできることの幅が一気に広がります。

コツ6:写真の縦横比の設定に注意する

フォトブックは、あらかじめ用意されたテンプレートに写真を配置して作っていくものがほとんどです。テンプレートの写真枠の縦横比は、3:2だったり4:3だったり、正方形だったり、パノラマだったりと比率は様々です。
テンプレートの写真枠と、撮影した写真の縦横比が一致すればトリミングなしで配置できますが、それ以外の場合は写真をトリミングして配置することになります。

テンプレートの写真枠と写真の縦横比が大きく違っていた場合。
テンプレートに写真を配置すると、トリミングされる範囲が大きく、大事な部分が見切れてしまった…なんてことも。

Androidのスマホでは、写真の縦横比が16:9などディスプレイの比率になっている場合があります。撮影した写真をスマホの画面で見るにはいいのですが、フォトブックに使うには向いていません。
Androidスマホで撮影した写真をフォトブックに使いたい場合は、写真アプリの設定を4:3に変更しておくとやりやすいです。

 

写真を上手に撮るためのコツ

フォトブックは写真が一番大きな要素なので、やはり写真が上手に撮れているに越したことはありません。
最後に写真を上手に撮るための簡単なコツをいくつかご紹介します。

コツ7:子どもの目線に合わせて撮る

ママパパが子どもを撮影する時に特に気をつけてほしいのは、カメラを構える高さです。

[比較画像]左は大人の目線にカメラをかまえ撮影した写真、右は子どもの目線の高さに合わせて撮影した写真です。印象が全然変わりますよね。

どちらも同じ場所で撮影したこの2枚の写真。主役は子ども、脇役は背景の紅葉したイチョウというシチュエーションです。

左の写真では大人の目の高さから撮影したため見下ろすアングルになり、写真の中で地面が占める割合が大きくなってしまいました。脇役のイチョウもなんだか少し寂しい感じ…。
一方右の写真では、カメラを構える位置を子どもの目線に下げたことで、地面の割合が減り、紅葉したイチョウを画面いっぱいに入れることができました。また、少しかがんでカメラを構えるたので自然と子どもとの距離も近づき、より近くで表情を撮ることもできました。

子どもの写真の基本は、子どもの目線になって撮ること
普段、いつも大人の目線でカメラをかまえて写真を撮っていたという方は、まずはこれだけでも意識してみてください。写真の出来が見違えるほど良くなります。

コツ8:なるべく明るいところで撮る

キレイな写真を撮るのに重要なのは「光」です。
せっかく子どもがいい表情をしていても、顔が暗く影になってしまっては台無しです。フォトブックした時にも、暗い写真は色がしずんでしまって楽しい瞬間の写真でもどんより暗い雰囲気になってしまいます。

可能であればなるべく明るい場所で撮影するように心がけてください
屋外の場合は太陽の位置を意識して、基本は太陽が自分の背中にくるようにして撮影すると顔を明るく撮影できます。
難しい場合もありますが屋内でも日当たりの良い窓の近くや、白い壁のある部屋など明るく撮れる場所を選んで撮影するといいと思います。

あと、暗いからといってフラッシュを使って撮影するのはNGです。
フラッシュを使うと被写体が極端に明るくなってしまったり、背景に影が落ちてしまったり自然な雰囲気の写真ではなくなってしまいます。

コツ9:背景をぼかして被写体を引き立てて撮る

背景をぼかして撮影すると被写体が浮き上がって、一気に魅力的な写真になります。写真全体にピントが合っている写真に比べて、ふんわりと柔らかい印象になるので、子ども写真との相性も抜群です。

背景をぼかして撮影するのは、これまでは一眼レフやミラーレスカメラでしかできませんでしたが、最近ではスマホのカメラでも背景をぼかして撮影できる機種が増えてきました。
人物を撮影するのに適したポートレートモードなどで撮影するだけで簡単に背景をぼかして撮影することができますので、スマホ中心の撮影スタイルの方は積極的に使ってみてください。

コツ10:背景に余分なものを映らないように写真を撮る

背景に余分なものが映らないようにして撮ると、背景がスッキリして見せたい被写体が分かりやすくなります。背景がゴチャゴチャしていると、フォトブックに写真を並べた時の見栄えも悪くなってしまいます。
余分なものが映らない角度へちょっと向きを変えたり、動かせるものなら写真に映らない位置へずらすなどして写真の背景がスッキリするように工夫してみてください。
背景をぼかして撮影するのも、背景をすっきり見せるのに効果的です。

 

まとめ

以上がフォトブック作りがうまくいく撮影の10のコツでした。
実際にフォトブックを作ってみて体験した失敗やトラブルをふまえて記事にしたので、これからフォトブックを作ろうと考えている方の役に立てばうれしいです。

みなさんのフォトブック作りがうまくいきますように!