この投稿では、A4より大きなサイズのフォトブックをお探しの方に向けて各社のフォトブックの比較とオススメのフォトブックを紹介していきます。
大きなサイズのフォトブックは迫力がありますが、価格が1万円前後となかなか気がひけてしまうお値段です…。それだけに失敗しないよう慎重に自分に合ったフォトブックを選ぶことが重要です!

A4より大きなフォトブックの特徴
形はスクエアタイプが主流
A4より大きなサイズのフォトブックは30cm〜25cmのスクエア(正方形)タイプのものが主流です。
サイズ感としては昔ながらの台紙に写真を貼るタイプの正方形のアルバムを想像してもらえればわかりやすいかと思います。
正方形のフォトブックは縦長の写真も横長の写真も配置しやすく、レイアウトに変化が付けやすいという特徴があります。
ページが折れやすいのでハードカバーのものがオススメ
A4より大きなサイズでは、ページが折れ曲がりやすいのでハードカバーのフォトブックがオススメです。ソフトカバーの場合は本棚などに立てて収納しにくく収納場所に困ってしまう可能性があります。
編集はパソコンで
このサイズのフォトブックは今のところ(2020年3月現在)パソコンからしか作れません。
スマホのウェブブラウザでの編集が可能なフォトブックもありますが、スマホの小さな画面から細かな編集作業をするのはかなりのストレスになりますので現実的ではありません。編集環境として、パソコンのウェブ編集と専用の編集エディタの二つがある場合は、専用の編集エディタの方をオススメします。
ウェブ編集の場合は一部機能が制限されていることがあるため、専用の編集エディタの方がより自由に編集することができます。
スマホで大きめのフォトブックを作りたい方は、A4スクエアサイズ(210mm × 210mm相当)のサイズからお探しください。
このサイズの良いところ・悪いところ
(ビスタプリント 公式サイトより)
- 写真を大きく配置できるので迫力が出る
- たくさんの写真を配置できる
- 製本や品質がしっかりしている
やっぱり一番の魅力はページが大きいこと。
見開きなら横60cmにもなります。使う写真は選びそうですが、見開き全面を使った大迫力のレイアウトも可能です!
またページが大きい分1ページにたくさんの写真をレイアウトすることができるもの魅力ですね。
画質や耐久性も優れたものが多く、七五三や成人式、結婚式など大切な記念日のフォトブックとして最適です。
- サイズが大きい分価格が高い
- 収納場所が限られる
- スマホの写真だとサイズが足りない可能性がある
A4より大きなサイズのフォトブックはおおよそ1万円前後の価格になります。なかなか気軽に手がでるお値段ではないですよね。
30cmの高さがあると一般的な本棚に入りきらないなど収納場所についてもネックになってきます。
またスマホで撮影した写真の場合、ページ全面にレイアウトすると写真の大きさ(写真の画素数)が足りない場合があります。スマホで撮った写真が多い場合は、フォトブックの大きさはA4スクエアまでにしておいた方がいいです。
編集ソフトによっては画素数が足りないと警告してくれるものもありますが、警告されない編集ソフトでは気がつかずそのまま画質が荒い状態で印刷されてしまう…なんてこともありますので注意が必要です。
A4より大きなサイズのフォトブック比較
各社仕様が異なっているので、価格だけで選ぶと比較すると必ずしも良い結果になりません。
比較のポイントは
- 価格
- 製本方法(フラット or 無線綴じ)
- 表紙のタイプ(ハードカバー or ソフトカバー)
の3点です。
製本方法は綴じた部分をフラットに開けるかどうかの違いです。フラットに開くことができる製本方法の方が価格が高いです。
表紙のタイプを下記の表では[H]ハードカバー、[S]ソフトカバーのアイコンで示しています。ハードカバーの表紙の方が価格が高くなります。
フォトブックを作れる最小のページ数が各社で異なっているので、比較しやすいように同じページ数のフォトブックを作成した場合の金額を表記してあります。

30cmスクエアのフォトブック
社名 | サイズ(横mm x 縦mm) | 製本 | 最小Pの価格 | 30Pの価格 |
---|---|---|---|---|
フォトジュエルS | H30cmスクエア(294×294) | 無線綴じ | 20P/6480円〜 | 7980円 |
H30cmスクエア(294×294) | フラット | 20P/7980円〜 | 9480円 | |
H30cmスクエア(294×294) | レイフラット | 20P/9980円〜 | 11480円 | |
マイブック![]() | HART-HC 300S(305×305) | 無線綴じ | 10P/8960円〜 | 11700円 |
フォトレボ![]() | Hプレシャス300(300×300) | 無線綴じ | 16P/9818円〜 | 12045円 |
フジフォトアルバム![]() | Hスクエアタイプ297(297×297) | フラット | 8P/5980円〜 | 36P/12980円 |
※サイズは外寸です。
※価格は消費税別の通常価格です。
※各社のサイト上税込金額で表示されているものは税抜き金額を計算して表示しています。端数は四捨五入して表示しています。
26〜25cmスクエアのフォトブック
社名 | サイズ(横mm x 縦mm) | 製本 | 最小Pの価格 | 30Pの価格 |
---|---|---|---|---|
DPE宅配便![]() | Hクラッシィましかく260(266×266) | フラット | 6P/5900円〜 | 9173円 |
マイブック![]() | HFLAT 260S(266×266) | フラット | 10P/8300円〜 | 10900円 |
HART-HC 260S(266×266) | 無線綴じ | 10P/7800円〜 | 10400円 | |
SART-SC 260S(260×260) | 無線綴じ | 10P/6700円〜 | 8900円 | |
フジフォトアルバム![]() | Hスクエアタイプ257(257×257) | フラット | 8P/4980円〜 | 36P/11980円 |
フォトレボ![]() | Hバロン(256×256) | 無線綴じ | 40P/9818円 | – |
Sカノン(250×250) | 無線綴じ | 16P/3545円〜 | 4691円 |
※サイズは外寸です。
※価格は消費税別の通常価格です。
※各社のサイト上税込金額で表示されているものは税抜き金額を計算して表示しています。端数は四捨五入して表示しています。
B4のフォトブック
社名 | サイズ(横mm x 縦mm) | 製本 | 最小Pの価格 | 30Pの価格 |
---|---|---|---|---|
BON![]() | HXL B4(260×366) | 無線綴じ | 24P/8000円 | – |
※サイズは外寸です。
※価格は消費税別の通常価格です。
オススメのフォトブック3選
たくさんフォトブックがあるのでどれにしたらいいのか迷いますよね。
そんな時は、フォトブック作りにおいて「何を一番重視するか」で選ぶという方法をオススメします。
オススメのフォトブックについて、それぞれ簡単に紹介します。
やっぱり安い方がいいという方には「ビスタプリント」
※ビスタプリントは2022年8月31日でサービス終了しました。
スクエアXL
- サイズ:300 x 300mm
- ページ数:24~120P ※2ページ毎に追加可
- 製本:合紙製本
- 表紙:ハードカバー(PP加工光沢)
- 本文:半光沢マット紙
- 価格:24P/7,980円(税別)追加2ページ毎 340円
- 送料:600円(税別)
- 納期:通常6営業日
ビスタプリントは「ハードカバー」「フラット」のフォトブックの中で、同じページ数を作成した場合の価格を比較すると最安値!コストパフォーマンスに優れています。
コストだけでなく、画質の良さにも定評があり、また編集ソフトも使いやすくバランスが取れたフォトブックです。
編集環境はパソコンでのウェブ編集と専用の編集ソフトの2つが選べます。
一部機能の制限はありますが手早く作りたい方はウェブ編集、じっくりと丁寧に作りたい方は専用の編集ソフトと作業環境を選ぶことができます。
唯一難点としては、ウェブサイトに情報が少なくとっつきづらいという点です。その代わりと言ってはなんですが、このサイトでビスタプリントのレビューや紹介をしていくのでぜひ参考にしてみてください。
仕上がりにこだわる方は「フォトジュエルS」
30cmスクエア ハードカバー フルフラット(光沢)
- サイズ:294 x 294mm
- ページ数:20P・30P・40P
- 製本:フラット製本
- 表紙:ハードカバー(PP加工光沢)
- 本文:光沢紙
- 価格:20P/7,980円 30P/9,480円 40P/10,980円(税別)
- 送料:800円(税別)
- 納期:6〜7営業日出荷
フォトジュエルSの運営会社はカメラやプリンターで有名なキヤノンです。高画質を謳う多くのフォトブックの印刷で利用されているDreamLabo5000という印刷機はキヤノンの製品です。自社製品なので、印刷機のポテンシャルを最大限に引き出すことができます。業務用や家庭用のプリンターの製造を通して長年培われた技術があるので、印刷の品質に関しては一番安心できるのではないかと思います。
フォトジュエルSは、製本方法(無線綴じ・フラット・合紙製本)や用紙の種類(半光沢・光沢・ラスター・ファインアート)を選ぶことができるので好みに合わせた仕上がりのフォトブックを作ることができます。
「ハードカバー」「フラット」のフォトブックでは、価格の比較で2番目に安い価格なので、コストパフォーマンスもいいです。
印刷の品質や仕上がりの雰囲気にこだわる方にオススメです。
時間をかけずに作りたい方は「マイブック」
FLAT 260S
- サイズ:266 x 266mm
- ページ数:10P・20P・30P・40P
- 製本:フラット製本
- 表紙:ハードカバー(PP加工光沢)
- 本文:光沢紙
- 価格:10P/8,300円 20P/9,200円 30P/10,900円 40P/12,500円(税別)
- 送料:500円(税別)
- 納期:6営業日出荷
マイブックは七五三や結婚式などテーマに合わせたデザインテンプレートが豊富にあることが魅力です。
一から全部のページのレイアウトを作っていくのは手間がかかりますが、デザインテンプレートを利用すればあらかじめ用意された枠に写真をはめ込んでいくだけでフォトブックが完成してしまいます。
デザインテンプレートを使えばだれでも短時間で簡単にフォトブックを作ることができるので、なるべく時間をかけずにフォトブックを作りたい方の他、デザインやレイアウトに自信がない方、フォトブックを初めて作る方にもオススメです。
個性的なフォトブックがいいなら「BON」
(BON公式サイトより)
麻布張りの表紙で個性的な佇まいを醸し出しているのがBONのフォトブックです。BONは無印良品が推奨するフォトブックサービスです。無印良品のインテリアにぴったりのシンプルで無駄のない設計の造本になっています。サイズはフォトブックでは珍しいB4縦サイズです。
造本自体がおしゃれなので、レイアウトに凝らなくても簡単におしゃれな印象のフォトブックが作れそうですね。
他社とは違う個性的な印象のフォトブックを作りたい方にオススメのフォトブックです。
ソフトカバーのフォトブックがいいなら「フォトレボ カノン」
(フォトレボ公式サイトより)
A4より大きなサイズではソフトカバーのフォトブックは少ないのですが、どうしてもソフトカバーで作りたい方はフォトレボの「カノン(250×250)」をオススメします。
ソフトカバーのフォトブックでは最安級の価格です。
またページ数はなんと最大160ページまで増やすことができます。1ページにたくさんの写真を入れることができますし、最大160ページの大ボリュームなら1冊で大量の写真を収めることもできますね。
レイアウトサンプルと写真のサイズ感
写真がどのくらいの大きさで印刷されるのか、またレイアウト時に注意するポイントを実際のレイアウトのサンプルでご紹介します。
パソコンの画面で編集作業していると、「実際このレイアウトの場合どのくらいの写真の大きさになるんだろう?」と気になることもありますよね。サイズ感が想像しやすい一般的な写真プリントのLサイズ(89mm × 127mm)、2Lサイズ(127mm × 178mm)がどのくらい入るのかを見ていきましょう。また、合わせてレイアウト時に注意することも紹介します。
写真のサイズ感
- Lサイズ(89mm × 127mm)… 1ページに6枚
- 2Lサイズ(127mm × 178mm)… 1ページに2枚
上記のサンプルのようにレイアウトした場合、Lサイズなら6枚、2Lサイズなら2枚の写真を1ページに配置できます。どのくらいの大きさで印刷されるかの目安として参考にしてください。
レイアウトの注意点
見開き全面に写真をレイアウトする場合は写真の画素数に注意!
このサイズのフォトブックではページがとても大きいので、見開き全面に写真を配置する場合大きな画素数が必要になります。画素数とは写真のドット(ピクセル数)のことです。デジカメのカタログなどで何万画素など書かれているのを見たことがあるかと思いますが、この画素数は横 × 縦の合計ピクセル数になります。例えば2400万画素のデジカメなら横6000ピクセル × 縦4000ピクセルの写真が撮れることになります。
見開き全面に写真をレイアウトした場合、画質を落とさずに綺麗に印刷するためには、横7,087ピクセル × 縦3543ピクセル必要になります。
(30cmサイズで印刷に必要な解像度が300dpiの場合、裁ち落としの部分は含めず)実際にはここまで大きいピクセル数でなくても印刷は可能ですが、画質は荒くなると認識しておいてください。
縦長写真は正方形にトリミングすると足元まで入らないことも
上のサンプルのように、1ページ全面に縦長写真を配置すると写真の上下が大きくトリミングされてしまいます。
全身が綺麗におさまるように撮影していても、正方形にトリミングすると足元が切れてしまうということになります。フォトブックに使いたい写真が縦長が多い場合は、スクエアタイプではなく縦長のフォトブックを選んだほうがいいでしょう。
縦長横長が混在している場合は、うまく縦長写真と横長写真を組み合わせてレイアウトできるよう工夫してみましょう。