全体の設計図を書こう [ フォトブック作り方講座-5 ]

フォトブックの構成方法を決めたら、それを元にどの写真をどのくらいの配分で並べていくか、おおまかな設計をつくっていきます。
この記事の内容は主に20ページ以上で写真の並びに意味がある場合を想定していますので、ページ数が少ない(10ページくらい)のですぐ作れる場合や写真の順番は関係なくただ並べていけばOKみたいなフォトブックの場合は、読み飛ばして次のページへ進んでください。
この作業をしておくことで、制作の途中で迷ったり、何度もやり直したりということがなくなり大幅に作業効率がアップします。最初は面倒に思えますが、結果的に短い時間で仕上げることができるようになるのでオススメです。

それでは具体的な手順を見ていきましょう!
ここでは、子どもの1年間の成長記録をフォトブックする場合を例に考えていきますね。

まずはイベントをリストアップ

まずはフォトブックに盛り込みたい内容をメモしていきましょう。
写真を管理しているソフトなどで1年間の間に撮影した写真を振り返りながら行うといいと思います。

例えばこんな感じで、誕生日の写真、お出かけした動物園や遊園地で撮った写真、旅行の写真など1年間であったイベントの中からフォトブックに盛り込みたいものをメモしていきます。
イベントをリストアップするのと同時にそれぞれのイベントの写真がどのくらいの枚数があるのか、おおよそでいいので記録しておくとページ配分をする時に役立ちます。

 

台割りを使ってみよう

フォトブックに盛り込みたいイベントがリストアップできたら、並び順とページ配分を決めていきます。
今回は「時系列」に出来事を並べる構成で進めてみましょう。
ページを振り分ける際に役立つのがこちらの「台割(だいわり)」です。

台割りって?

台割は、各ページにどんな内容が入るのかをまとめた設計図のようなものです。パンフレットや冊子なんかをつくる時にデザイナーや編集者の間で活用されています。

この台割りのデータをご用意したので、下記のリンクからダウンロードのうえプリンターで出力してご利用ください。
プリンターがない方やご面倒な方はお好きな紙にメモしていただければ大丈夫です。

 

イベントの並びとページ配分を決める

本文ページ(写真を配置できるページ)の最初が見開きなのか、片ページなのか利用するフォトブックによって異なる場合がありますので確認してくださいね。
こんな感じで、各ページにどのイベントの写真を配置するのか台割りに書き込んでいきます。この時に事前にメモしたイベントごとの写真の枚数を参考に、写真の枚数が多いイベントは4ページ、少ないイベントは2ページという具合に割り当てるページ数を決めていくといいと思います。

このように並べていくと、このページ数では入りきらないな、逆にページが余ってしまうななどと、事前におおよそ把握することができます。
はじめに決めた予算と相談して、まだページを増やす余裕があれば必要なページ数を増やして台割りを考えます。
もし予算が厳しければ、どの写真を削るか考えページ数に収まるように工夫しましょう。

 


 

次はいよいよフォトブックの編集ソフトを使って写真をレイアウトしていきます。ここまで少し時間がかかりましたが、事前にしっかり準備しているので編集作業はスムースに進むかと思います。自分が撮った写真を眺めながらレイアウトする作業が一番楽しい瞬間でもあるので、気楽に進めていきましょう!