かっこよくレイアウトする5つのコツ [ フォトブック作り方講座-6 ]

ナスビ
今回はデザイナーの視点からフォトブックでの
写真のレイアウトのコツを解説します!

せっかくの思い出の写真が魅力的に見えるのも、台無しになるのもレイアウト次第。
フォトブックを初めて作る方、うまくレイアウトする方法がわからないと悩んでいる方、作ってみたけどなんだか仕上がりがイマイチだった…なんて方は、ぜひこちらの記事を参考に作ってみてください!

 

まずは見開きのレイアウトを考えよう!

フォトブックは本なので複数のページでできていますが、いきなりフォトブック全体のレイアウトを考えるのは難しいので、まずは見開き(ページを開いたとき向かい合う左右2ページ)のレイアウトにしぼって考えていきましょう。

これから紹介する5つのコツを意識するだけで、スッキリとしたレイアウトにすることができますので、さっそく具体的な解決方法をそれぞれ見ていきましょう。

ナスビ
ここで解説するのは、あくまでもレイアウトのコツです。
具体的な編集ソフトの使い方は、それぞれのフォトブックの紹介のところで解説しますね。

 

コツ1:「主役の写真」を決めてメリハリをつける!

思い出の写真なのでたくさん入れようとするあまり、1点1点の写真を小さくならべてしまったレイアウトです。結果どの写真も表情もわからないほど小さく、せっかくの写真の魅力も無くなってしまいます。

まずは「主役の写真」を決める

まず見開きのページに入れたい写真の中から1点「主役の写真」を決めるのがオススメです。お気に入りの写真でもいいし、一番表情が生き生きと撮れた写真でもいいです。

主役の写真を決めたら、その他の写真はすべて脇役です。

「主役の写真」を目立たせる

主役の写真を決めたら、今度は主役が脇役より目立つようにします。
主役の写真が一番目立つように、脇役の写真より大きくしましょう。画像のように片ページ全面使ってもいいと思います。

そうすることで写真の大きさに変化がついてバランスのよいレイアウトになるのです。

 

 

コツ2:写真の端、タテヨコ比を揃えよう!

写真の端が揃ってなかったり、形がバラバラだったりすると煩雑な印象になってしまいます。
それは写真に写っているものではなく、写真の配置のズレや形の違いといった点に意識が向かってしまって、肝心の写真に集中できないためです。

写真を気持ちよく見られるようにするレイアウトのために、「写真の端を揃える」、「写真のタテヨコの比率を揃える」、「特殊な加工を多用しない」という3点を意識しましょう。

写真の端を揃える

写真の端がぴったりと整列していると、それだけでスッキリとした印象になります。
水平、垂直のラインを意識して整列するようにレイアウトしましょう。

写真のタテヨコ比を揃える

写真の縦横の比率はできるだけ統一しましょう。
正方形、縦長、横長などさまざまな比率の写真が混在すると、統一感がなく煩雑な印象になってしまいます。

特殊な加工を多用しない

ハート型や特殊な形に写真をくりぬいたり、写真を傾けたり、縁をぼかしたりといった処理をあまり使いすぎるのも煩雑に見える原因になります。こうした処理をアクセントとして目立たせたい場合は、他の要素は整然と揃えて、1ページにひとつ程度ワンポイントとして使うのがベターです。

 

 

コツ3:視線の逃げ場となる「余白」をつくろう!

ぎっしりと見開き全面に隙間なく写真を敷きつめると圧迫感のあるレイアウトになってしまいます。
壁に囲まれた窓のない部屋みたいなものですね。

レイアウト上の余白は壁にあけられた窓のようなものです。窓があるだけで見通しが良くなるように、レイアウトでも余白をあけるとグンと風通しのいいレイアウトになります。余白があることで一枚一枚の写真が見やすく、視線の逃げ場ができることで圧迫感を感じず見ることができます。

余白というと「余(あまり)」という字が当てられているので、おまけみたいな感じをされるかもしれませんが、デザインの世界では余白の使い方がクオリティを大きく左右するたいへん重要なものと捉えられています。

余白については奥が深いので、また別の記事で余白の上手い使い方を詳しく紹介できればと思います。

 

 

コツ4:寄り、引き、イメージカットで変化をつける!

写真が趣味という方をのぞいては、子育て中に撮る写真のほとんどは我が子の写真になると思います。
そうすると子どもの顔写真ばかりになるのはしょうがないと思われるかもしれませんが、撮影の段階でちょっとした意識をしておくだけでレイアウトの印象がぐっと改善できるのでぜひ試してみてください。

「寄り撮影」して子どもの表情を「引き撮影」してその場の雰囲気を撮っておく

顔のアップの写真を撮るだけでなく、ちょっと引いて全身やその場所の雰囲気が伝わる写真も撮っておいてください。
「写真撮るよー」と言ってから撮影するとカメラ目線でピースしているような写真ばかりになりがちです。子どもが何かに夢中になっている時に、その横顔を写真に収めたり、こっそり後ろにまわって子どもが見ているものを同じ目線で撮ってみたり工夫すると豊かな表情を撮ることができるようになります。

被写体の周りの情景を写したイメージカットも撮っておく

例えば公園に遊びに行った場合なら、子どもが遊ぶ様子の写真だけでなく、子どもが遊んだ遊具の写真や、その時食べたお弁当の写真、そこに咲いていた花の写真、その日の空の写真などのイメージカットを撮っておきます。フォトブックを作る際にそうしたイメージカットを脇役として入れることで、よりその思い出のシーンを引き立ててくれます。

 

撮影の段階で被写体の寄り引きを変えたり、アングルを変えたり、被写体の周りの情景を写したり工夫しておくことで、ぐっと印象のいいレイアウトを作り出すことができます。

 

コツ5:写真の色味や雰囲気を統一しよう!

見開きに入る写真は、同じ雰囲気に感じられるような写真を選びましょう。

例えば淡い色の中に一枚だけ濃い色の写真があったら違和感がありますし、昼間の写真の中に一枚だけ夜の写真があったらやっぱり違和感があります。

色や明るさ、写真の持つ雰囲気が近ければ、被写体が違っていても違和感なく受け入れることができます。
大事なのは見開きで見た時に同じテーマの写真として感じられるかという点です。画像の右の例だとプールを楽しむ子供の写真の他に空、かき氷、ラムネの写真がありますが、色味も近く、夏のある一日の様子として感じることができます。

 

 

全体のまとめ

レイアウトを良くするために意識するのは

  • 「主役の写真」を1つ決める
  • 写真の端、タテヨコ比(形)を揃える
  • 余白をあけて視線の逃げ場を作る
  • 寄って撮る、引いて撮る、イメージカットも撮っておく
  • 色味や雰囲気を統一する

の5つです。
フォトブックを作る際にはぜひこの5つのポイントを意識して作ってみてください。
次回は、フォトブック全体で統一感のあるデザインにするためのコツを解説します。

広告