無料で使えるAdobe Sparkでフォトブックの表紙デザインを作ってみよう!

フォトブックの表紙を作る時、あらかじめ用意されたテンプレートが気に入らなかったり、もっとデザインを工夫したいと思ったことはないですか?
今回は、フォトブックの表紙デザインをAdobe Sparkで作る方法を紹介します。Adobe Sparkは無料で使える画像作成アプリケーションです。あらかじめデザインされたテンプレートに自分の写真を入れ替えていくだけで手早く表紙デザインが作れるので、フォトブックの表紙デザインを手早く工夫したい方におすすめです!

注:本記事中のAdobe Sparkは、現在はAdobe CREATIVE CLOUD EXPRESS (Creative Cloud Express) に改称されています。
https://www.adobe.com/jp/express/

こんなデザインが作れます

実際Adobe Sparkを使ったらどんなデザインが作れるの?というのが気になりますよね。まずはAdobe Sparkのデザインテンプレートをいくつかピックアップしてみましたので、こちらを見ていただくのが早いかと思います。

レイアウトのバリエーションも豊富で、デザインの印象もおしゃれなもの、かわいいもの、クールなものと色々です。
あらかじめ用意されたこれらのテンプレートに自分の写真をはめ込んだり、文字を打ち込んだりと簡単な操作でだれでも手軽にプロ品質のデザインに仕上げることができます。ここにあげたテンプレートはほんの一例です。たくさんのテンプレートの中にはきっと気に入るデザインがあると思いますよ!

 

手早く表紙デザインを工夫したい方におすすめ

この記事では、Adobe Sparkというアプリケーションを使って、フォトブックの表紙デザインを簡単に手早く作る方法をご紹介します。
各フォトブックサイトで作れる表紙デザインは、写真が1枚どーんと入ってあとはタイトルだけというシンプルなものが大半です。そのためもっと表紙のデザインを工夫したいという方も多いと思います。
また、自由にレイアウトできるフォトブックであれば一から自分でデザインを作っていくこともできますが時間とデザインセンスが必要です。時間をかけずに個性的なデザインにできたらな〜と考える方も多いと思います。

Adobe Sparkでは、あらかじめデザインされたテンプレートを選んで編集するだけで手早く表紙デザインを作れるので、フォトブックの表紙デザインにお悩みの方におすすめです。
フォトブックの表紙のデザインを工夫したい方はぜひ試してみてください!

 

Adobe Sparkとは?

「Adobe Spark」はAdobeが提供する画像作成アプリケーションです。AdobeというとPhotoshop、Illustratorなどデザイナー・クリエイター向けの専門的なアプリケーションで有名ですが、今回紹介する「Adobe Spark」は専門的なスキルがなくても誰でもプロ品質の画像を作れる優れもののアプリケーションです。

Adobe Sparkは次の3つの機能から成り立っています。今回はフォトブックの表紙画像の作成なので、Spark Postを使用します。

  • Spark Post … 画像を作成
  • Spark Page … Webページを作成
  • Spark Video … 動画を作成

パソコンでAdobe Sparkを使用するには、アプリケーションをダウンロードする必要はなくブラウザからログインするだけ。
一方スマホ版では、3つの機能がそれぞれ別のアプリとして提供されています。
スマホで利用される方は画像を作成できる「Spark Post」のアプリをインストールしてみてください。

フォトブックの表紙デザインを作ってみよう

それでは、早速Adobe Sparkを使ってフォトブックの表紙デザインを作ってみましょう。手順に沿ってアプリケーションの使い方や、画像の作り方を紹介していきますので安心してください。

step1 : ユーザー登録をする

まずはサイトへアクセスします。
「今すぐ始める」ボタンをクリックして登録へ進みましょう。

 

Google、Facebook、Apple ID、Adobe ID、メールアドレスのいずれかで登録できます。お好きな方法を選んでユーザー登録・ログインしてください。

step2 : テンプレートを検索

Adobe Sparkのホーム画面です。
この画面から新しく画像を作っていくこともできますが、まずは使いたいテンプレートを探してみましょう。
画面上部の検索窓に「コラージュ」と入力して検索を実行します。

step3:使いたいテンプレートを探す

検索を実行すると、ずらっとテンプレートが表示されます。
この中から好みのデザインを探していきます。
右上にオレンジのマークが付いているのは有料プランで利用できるテンプレートです。
無料でAdobe Sparkを利用する場合は、マークのないものから選んでいきます。

検索機能はいまいち…

この記事を書いた時点では、「コラージュ」の検索結果として表示されたテンプレート数は1299点でした。この中から選んでいくのはちょっと大変ですね。検索窓をクリックして表示されるウィンドウの「次の条件で検索結果をフィルター」から絞り込む機能はありますが、いまいち使えません。今後検索機能が強化されればいいのですが…。
探すのが面倒という方に向けて、Adobe Sparkのおすすめのテンプレートを紹介する記事を書きましたのでそちらも参考にしていただければと思います。

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作りたいフォトブックの形に合わせたテンプレートを選ぶのがベター

この画面では、正方形、縦長、横長のテンプレートが全て一覧で並んでいます。作りたいフォトブックの形がすでに決まっている方は、なるべくそのフォトブックの形に近い縦横比のテンプレートを選ぶことをおすすめします。正方形のフォトブックを作ろうとお考えの場合は、正方形のテンプレートを選ぶという具合です。
一応テンプレートを選択後に、テンプレートの縦横比は変更することは可能です。ただ、テンプレートのもともとの縦横比から大きく縦横比を変更しようとすると、レイアウトによっては余白が大きく空いてしまったり、あまりいい感じになりませんので注意してください。縦長のテンプレートを、縦横比を変更して横長で使うといように比率を大きく変更するのは避けた方がいいです。

 

今回は、砂浜に落たコンタクトレンズを探している人の写真が印象的なこちらのテンプレートを使ってみたいと思います(笑)。
「このテンプレートを編集」ボタンをクリックして編集を開始します。このテンプレートを使いたい方は検索窓に「bora bora」と入力して検索するとすぐに見つけられます。

step4:編集画面の説明

まずは簡単に画面の説明をします。
画面右側にはツールのアイコンが並んでいます。
上から順に

  • 追加 … テキスト・写真・アイコンなどを追加できます。
  • テンプレート … 使いたいテンプレートを変更できます。
  • デザイン … コンテンツはそのままで、他のテンプレートのデザインに変更します。
  • カラー … テンプレートの配色をまとめて変更できます。
  • レイアウト … 写真の配置をグリッドに沿ったコラージュに変更できます。
  • サイズ変更 … 画像の大きさを変更できます。

あらかじめ気に入ったテンプレートを選んでいるので、
「テンプレート」「デザイン」「レイアウト」のツールについては今回は使用しません。

編集作業は自動的に保存されますので、安心して作業を進められます。
画面上部の取り消し、やり直しボタンで前の状態へ戻ったりやり直したりも可能です。

それでは早速テンプレートを編集していきましょう。

step5:テンプレートのサイズを変更する

今回選択したテンプレートはInstagram用のテンプレートだったため、それに適したサイズになっています。
まずはテンプレートのサイズを変更しましょう。ツールの一番下の「サイズ変更」ボタンをクリックします。

「カスタム」をクリックするとサイズ入力のウィンドウが表示されますので、幅と高さを入力します。
今回作成する画像はA4縦サイズのフォトブックの表紙として使用するため、A4サイズ幅210mm、高さ297mmと入力します。
ご自分の作りたいフォトブックのサイズに合わせて入力してください。
「完了」ボタンをクリックしてサイズの変更は完了です。

step6:写真を変更する

それでは次に写真を変更してみましょう。

“ビーチでコンタクトレンズ探し中”の写真をクリックします。右側に編集項目が表示されますので、一番下の「置き換え」ボタンをクリックして、写真を変更していきます。
「無料の写真を検索」の画面が表示されている場合は < ボタンをクリックして「写真を追加」の画面へ切り替えてください。

 

「写真をアップロード」ボタンをクリックして、差し替えたい写真を選択します。

 

写真が変更されました。
このままでは配置のバランスが悪いので配置を調整します。
右側の拡大・縮小のスライダーで写真を配置する大きさの調整ができます。
また写真の枠内で上下左右にドラッグするとトリミング位置を調整できますので、適宜バランスを見て調整してください。
残り2枚も同じように自分の写真に差し替えていきます。

 

さらにAdobe Sparkでは画面上で簡単に写真の色味の調整ができますのでやってみましょう。

今回の3枚の写真では、右上の葉っぱの写真だけやや彩度が強いので、他の2枚の写真に合わせて調整してみます。

画面右側の「フィルター」ボタンをクリックします。
「写真を強化」をクリックするとスライダーが表示され細かく写真の色補正をすることができます。バランスをみて各スライダーをいじって調整してみてください。
複数枚の写真のコラージュの場合、できるだけ写真の色味を合わせると統一感が出て魅力的な雰囲気になります

step7:文字を変更する

続いてフォトブックのタイトルを入れていきます。

テンプレートに配置されている文字をクリックすると、右側に編集項目が表示されます。
フォントの種類の変更のほか、文字サイズ・文字間隔・透明度など自由に調整することができます。
Adobe Sparkにはおしゃれなフォントが多いので、雰囲気にあったフォントを探してみてください。

 

文字をダブルクリックすると、文字を編集することができます。
「HAPPY DAYS」とタイトルを入力して「完了」ボタンをクリックします。入力してみてバランスをみて文字サイズを適宜調整してください。
残りのテキストも変更して文字の編集は完了です。

 

こんな感じで文字の編集は完了です!

日本語のフォントが使えない

初期登録されているフォントの中には日本語のフォントがありません。無料プランの場合は日本語のフォントが使用できないので注意してください。有料プランを利用している場合は、手持ちのフォントをAdobe Sparkへ登録することが可能です。
一応欧文フォントを指定した状態で無理やり日本語を入力すると、ブラウザの標準フォントとして指定されたフォントで表示することはできます。どうしても手持ちの日本語フォントをタイトルに使いたい場合は、ブラウザの標準フォントをそのフォントに変更してください。

 

step8:色を変更する

最後にテンプレートの文字色や背景色を変更していきます。

右側のツールから「カラー」をクリックします。
この画面では、テンプレートのカラーリングをまとめて変更できます。
5色がセットになったカラーチップが並んでいるので、クリックすると文字色や背景色がまとめて変更されます。まずは気になる配色をクリックしてみて印象の違いを見てみるといいかもしれません。

写真の中の色と合わせた配色だとバランスがいいデザインになるので、グリーンとベージュの配色のカラーチップを選択してみます。

 

配色がガラッと変わりましたね。ここから色をさらに微調整していきます。

 

カラーチッップ上の左のアイコンをクリックすると個別に色を調整することができます。背景色や文字色をお好みに合わせて微調整してみてくだいさい。今回は少し柔らかい色に調整してみました。

お気に入りのデザインができたら、編集作業はこれで完了です!

step9:Adobe Sparkのロゴを消す

さて、気になるのが右下に表示されたAdobe Sparkのロゴです。
このまま画像を保存すると、Adobe Sparkのロゴもそのまま保存されてしまいますので消していきます。

ロゴをクリックして表示されるウィンドウから「1回削除」をクリックします。プランの選択画面が表示されますがそれを閉じると無事ロゴが消えています。

step10:画像を保存する

最後に作成した画像を保存します。

画面上部の「ダウンロード」ボタンをクリックすると、画像形式の選択ウィンドウが表示されます。JPGを選択して「ダウンロードを開始」します。
画像がダウンロードされますので、こちらで画像の作成作業は全て完了です。
お疲れ様でした!

 

ダウンロードされた画像を確認してみると、2480 x 3507 pixelでした。
A4縦サイズ1ページの全面に配置して解像度が300dpiありますので十分な画像サイズがあります。

無料で画像を作成できるWebアプリケーションサービスは他にもいくつかありますが、保存できる画像サイズに制限があるものが多いです。Adobe Sparkは保存できる画像サイズに制限がないので、A3スクエアやA4サイズなど大きなフォトブック用の画像としても使用できるのがいいところです!

 

作成した画像をフォトブックの表紙に使おう

画像の作成が完了したら早速フォトブックの表紙に使ってみましょう。
作成した表紙画像の使用方法については、フォトブック各社の編集ツールごとに紹介していきます。

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最後に

お気に入りの表紙デザインは作れましたか?
Adobe Sparkではテンプレートを編集していくだけで簡単に自分だけの表紙デザインを作ることができます。表紙デザインのバリエーションが少ないフォトブックでもあきらめる必要はありません。ほんの一手間かけてお気に入りの表紙デザインを作るだけで、フォトブックが完成した時の満足度は段違いです!
表紙デザインを工夫したい方は是非試してみてください!